コーヒー豆の自家焙煎、105円のアルミ鍋で5分

 タイトルそのままの内容でありますが、もしいただきものなどでコーヒーの生豆を手に入れる機会があったら、わりと手軽に焙煎できるこんな方法もありますよ、ということで……

 今回、100円ショップで購入したアルミ鍋を加工して使っておりますが、別に無加工で使ってもよかったんじゃないか?という気はいたします。
買ってきて、すぐボコボコにしてしまったんで、加工前の鍋と加工後の鍋の使用感を比較ができないんではありますが。

まずはこちらが購入した状態のアルミ鍋。底の直径18cmのものであります。

これが実際に焙煎したコーヒー豆。焙煎時間約5分。ちなみに豆の種類はコロンビア。

鍋に施したのはこのような加工、棒を当ててカナヅチで叩いて、デコボコを作っております。

適当な棒が無くて、六角レンチを使ったんでありますが、これは六角形にカドが立っているせいか、どうも不細工な仕上がり。とりあえず、六角レンチをこういう使い方しちゃいけませんですナ。

このアルミ鍋を加工して使う方法、NHKのラジオ第一でゲストに来ていた発明家の方が紹介された方法なんであります。

ところで鍋に付けたデコボコの機能、「豆がひっかかって回転し、ムラ無く熱が伝わる」のだと思っていましたが、どうやら「鍋の表面積が増えて、熱効率が良くなる」という効果が大きいように思いました。

使い方ですが、これは焙煎時間中ただひたすら鍋を振るということにつきます。
豆が常に動いているように。
前後に軽く振る、左右に軽く振る、のの字・逆のの字を描くように振る、そんな感じの動きを適当に組み合わせてやっていただければ、まあうまくいくんではないでしょうか。

とはいえ、多少の焙煎ムラなんざ「違う焙煎の豆をブレンドしたんだ」と思えば、そんな気にする必要もないんじゃないでしょうか?
今回焙煎した豆も、写真を見るとムラはできているようで……

とりあえず、私はムラができにくい焙煎時間の目安を5分に置いております。焙煎濃度にかかわらず、だいたい5分で焙煎が終わるように火加減を調整しているわけであります。
ただしこの方法、正しいかどうかはわかりません。我流であります。
今回の焙煎では、火はまず中火、豆がハゼはじめたら弱火〜トロ火に落としました。豆からにじみ出てきた油が焼ける、チリッという音を聞いてからザルに上げておりますが。

使用後の鍋の内側、焼けてこんな色になってます。

あ、焙煎する前に、変な豆や異物は取り除いておかないといけません。
パッと見で気づきにくいですが、どんなグレードのコーヒー豆を買っても、麻袋の繊維が豆に混ざっております。これは豆をザルにあげてふるってやり、さらにうちわでザルの上や下からあおいでやると簡単に吹き飛ばせます。
コーヒー豆の焙煎で、嫌なニオイがしたり台所が妙にケムくなる場合、だいたいは麻の繊維が燃えているのが原因ですンで、極力飛ばしてやるとよろしいんじゃないでしょうか。

この鍋で一度に200gくらいいけるようですが、大量に焙煎して失敗するとまずいコーヒーをしばらく飲み続けなければならない。これはかなり悲しいンで、一度に少しずつ、いろんな焙煎濃度で試してみるのがおすすめであります。