1枚切りセラミックカッター刃(315円)をプラモデルのパーティングライン消しに使う

 プラスチックのパーティングラインを消すのにセラミックの刃のツールが便利だ、という話は聞いたことがあったのであります。模型用にセラカンナというツールが出ていることも知ってはいたんでありますが、私の日常行動半径内のお店には置いていない上に、どうも値段がお高いようでもありまして、手を出す機会も無く知識は記憶の片隅に埋もれていたのであります。
 ところが最近、文房具屋で「曲線が切れる1枚切りカッター」なるカッターのパッケージに、「セラミック刃」と書いてあるのに気付きまして、

ミドリ 1枚切りカッター
http://www.midori-japan.co.jp/cgi-bin/catalog.cgi?itemlarge=14&itemmiddle=23

ひょっとしてこれが使えるのではないかと思ったのであります。
 と、言うわけで、315円の替え刃ヘッドを買ってみたんであります。525円のペンホルダー付きにしなかったのは、勿論ケチったんでありますよ。
ところが、「重ねた紙のいちばん上の1枚だけが切れる」このカッターの特性が邪魔でありまして、ヘッドが刃がちょっとしか出ていない、出ていないからパーティングラインを消そうとするとパーツ表面に刃が届かない!
でもまあそれはヘッドの樹脂を削ってセラミック刃を出してやればいいことだ。
削りやすい素材ではありましたが、セラミック刃を傷つけないように、慎重に。

カッターナイフで削って、この状態にいたします。
使いやすいようにピンバイスに取り付けまして、早速パーティングラインに刃を立ててカンナ掛けしてやりますと、スイと剥けていくのであります。こりゃいいや。
私、これまでパーティングラインの処理は、ナイフの刃を寝かせて削ぎ取ったり、ナイフの背の方で削ったりしていたんでありますが、セラミック刃を使ってみると、「スルスル」と軽い手応えでパーティングラインが削れる、というか剥けてゆきます。刃のブレも無くて良い感触だ。
さらに便利なのが、接着でできた合わせ目消しの作業。
画像はわかりづらいかもしれませんが、合わせ目でちょっと段差ができているような状態であります。

これをセラミック刃でナデナデしてやりますと、

このくらいになだらかになります。こりゃ便利。

 さてこのセラミック刃、もともとこういう用途のツールではないので、ヘッドの厚みが邪魔なことがありまして、あまり刃を寝かせられません。と、思ったら、デザインナイフ用のセラミック刃というのがちゃんと出ているんですなあ。
NTカッターのBSB-01Pがジルコニアセラミック刃だそうであります。1050円。
ちょっとお高いんでありますが、メーカー通販が1000円以上送料無料、食指が動きますナ。
http://www.ntcutter.co.jp/BDA&BDC&BD&BSB-S.blade.htm

ペンタイプのセラミックカッターは、検索してみますと色々なメーカーから出ているようであります。
京セラのセラミックペンカッター(263円)
今回みたいな使い方にはこっちの方が安くて良かったかもしれませんナ。
1枚切りタイプなので、やはり刃先が少ししか出ておりません。
http://www.kyocera.co.jp/prdct/fc_consumer/stationary/s_kata.html
マクソン セラミックペンカッター(315円)
スクリーントーン用ということで、画材コーナーにあるようであります。
写真では刃先の形状がよくわからないのでありますが、加工無しで使えるのなら便利そうであります。
http://www.e-maxon.com/02_catalogue/c_other02.html#ceramiccutter 

おまけ。今回、「NTカッター セラミック刃」でGoogle検索して3番目に表示された超音波カッター。
http://item.rakuten.co.jp/us-dolphin/usw-335/
試し切り動画が楽しいですなあ。でもおねだん12万6000円。ちょっと手が出せないンではありますが。