鍋でコーヒーを入れる

 特別な道具を使わずにコーヒーを入れる方法としては「水出し」という、実に結構な手法がありますが、もうひとつ、ナベで煮立てるというやり方があるのを思い出しましたので、ちょっとやってみたんであります。
 まあ私、この方法は全くの研究不足かつ経験不足なんで、そんなやり方もあるんだネっていうことで、以下は気楽に読んでやっていただければ幸いであります。

 まずいコーヒーの条件として、「飲んだ後に水が欲しくなる」というわかりやすいのがありますが、飲んだ後に水が欲しくならない程度のコーヒーができることだけは、お約束できますよ。
 

今回使った道具は以下の通り。

  • すりこぎ
  • すり鉢
  • ザル
  • うちわ

まずは豆を挽くところからはじめます。
すり鉢に豆を入れるんですが、このとき、欠けてたり虫が食ってたりするのは弾いちゃうのが無難であります。すりこぎで上から押さえて豆を割ります。

すり鉢が小さいので、少量ずつ、数回に分けて作業いたしましょう。豆をひとつひとつ潰すような感じで。
割った豆はザルにあげていきます。

豆の中から薄皮が出てきているのがおわかりだと思いますが、こいつがシルバースキンってヤツなんでして、ザルの下からうちわであおいで吹き飛ばしてしまいます。
――この行程、何か鬱陶しいんですが、試しにシルバースキンをそのままにしてみたら、ちょいと雑味が気になる。今回の最低限のお約束が「水が飲みたくならないコーヒー」ですンで、シルバースキンは排除の方向で行きます――

シルバースキンをあらかた吹き飛ばしたら、また豆を少しずつすり鉢にいれて、細かく挽いてやります。

さて、この後。鍋で入れるコーヒーの正式なお作法がわからないので、まずはテキトーにやってみました。
とりあえず鍋に水を入れて、そこに挽いたコーヒーをぶち込んでやります。かるくかき混ぜて煮立たせます。


どの程度煮立たせればいいのかわかりませんが、とりあえず2分沸騰させてみました。


カップに注いでできあがり。
お茶菓子食べながら飲みますんで、砂糖はナシ。

 とりあえず、嫌な味はひとつもしませんでしたが、ちょっと物足りない感じの味でもありました。豆の種類や焙煎濃度なんかを調整して、煮立て方をもうちょっとお勉強するともっといい味になるかもしれません。
とはいえこの方法で立て続けに3回入れて飲んで、もう腹がコーヒーでタプタプしてきましたンで、今回はここまで。